Photo:谷岡康則 Yasunori Tanioka
「残像の部屋」和田みつひと
私が、追及しているのは、固定した実体ある物とは考えず、関係の中にある作品です。 物質世界からも、既存の様々な意味世界からも離れ、日常から解放された空間の中で、鑑賞者は関係的な存在となります。 光と色に満ちたその場に立ち至ることで、その場を感じ取り包まれつつも、自らが作品の一部となり、見られるべき一つの存在となるのです。 過ぎていく現在(いま)と永い時間が、一瞬に現れる。 そのような場をつくり出したいと考えています。